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Milky Way



あの日、君の中に

きらめく星空を見た気がしたんだ。









港の船着場を後にし、コートのポケットから煙草を取り出した。
様々な人々が行き交う光景をぼんやりと眺めながら煙を燻らせていると、
僅かだが水滴を顔に感じた。

「雨か…」


霧雨の様な細かな雨だが、せっかく点けた火も消えてしまった。



今頃、彼はあの女性とこの雨を感じているのだろうか。


(私は…)


(結局、伝えられなかったな…)


自嘲気味な笑みを浮かべ、雨の降る天を見上げた。




                『解き放たれたいんです、今は』

                 『過去のあらゆるものから。』


そう語りだした彼の瞳に、思わず目を奪われてしまった。
その瞳が、いや、彼自身が余りにも輝いていたものだから。


(あれがきっと、私が本気になった瞬間だったのだろうな)

けれど、そんな素振りは決して見せてはいけない。
彼は彼女の為に働いているのだから。

それを頭ではわかっていても、彼の近くにいれることが、
頼られることが、至近距離で見つめれることが(笑)堪らなく嬉しかった。






「う~~、もう一杯!!」

「全く、君に呼びつけられるなんて何事かと来てみれば…ああ、水で良い」

傍に来たボーイに水を注文し、彼が文句を言う前にさっさと追い返す。

「もっと飲ませろよー!」

「もう飲まなくても君は充分にアルコールで出来てるよ。それよりどうしたんだ、一体」

偶々空いていたのか、先に来た彼が希望したのかはわからないが、
クラブの一角の個室に彼はいた。
夜会の後だったので自宅に戻ってゆっくりするはずが、急に呼びつけられたのだった。

「……ふられた」

その姿から概ね検討はついていたが、敢えて彼の口から話させるようにもっていく。
きっと、彼はそれを望んでいるのだから。

「あの、ヘレンって娘かい? そんないきなり…どうして?」

テーブルに乗っているワインの瓶からいって、その事実は彼にとって結構な衝撃だったらしい。

「結婚しようと思ってた。けど、そんなに上手くいかないんだな…」

「そりゃ、全く他人の人間が一つの人生を歩むわけだからなぁ。すんなりとはいかないものさ」

逆にすんなりいったら怖い、とワザとおちゃらけながら言う。
彼の姿を見ているとこっちまで悲しくなってしまう。
でも、ほんの少しほっとしている自分もいて、妙な罪悪感に囚われてしまう。

「あーーもう!」と大きなため息をつき、彼がテーブルに顔を突っ伏してしまった。
自暴自棄になっているのか、はたまた眠たいのか、呪文の様な言葉を唸りながら頭をぐりぐりと振っている。

「酔っ払って愚痴るのは構わないが、このまま寝られるのは困るんだけど…」

酔っ払いに正当な意見を述べるのは無駄なことかもしれない。
そう思い、彼を起こそうと手を伸ばす。


「……このまま、ずっと一人なのかなぁ……」



瞬間、時が止まった気がした。

しかし―、



私がいるんですけど


とは、口に出せない小心者な自分が恨めしかった。






「あら、男爵…ずぶ濡れじゃないですか!」

「いや、小雨だったのでそんなに濡れてはいないよ」

港を後にしてからも、何もする気になれず、
かといって自宅に戻る気分でもなかったので、結局仕事場に戻ってきてしまった。
今日は休日なので、この姿で行っても社員に見つからずにいられると思ったのだが、
生憎、秘書の彼女だけは残っていたようだ。

「すぐにお着替えを!今、用意して参ります」

「いや、いい。自分で用意するよ。今日は休日なんだから」

この熱心な秘書は、社長が不在の間は私の面倒を見てくれるらしい。
今日のことも誰にも言わずにいたのに、こうして仕事場に待機してくれるとは、大したものだ。
気を配れる範囲が広いのだろう。

「…男爵さまは、どうしてアメリカに行かなかったんですか?」

「え…?」

「あっ、すいません!」

つい出てしまった、という風に口元を押さえ、去ろうとする背中に思わず声を出していた。



「手に入らないから美しいものも、あるんじゃないかな」


彼女がゆっくりとこちらを振り向く。


「それは、きっと手に入ったら消えてしまうものなんだ。
手の届かない距離ぐらいの方が、綺麗に見える。」



そう、それはきっとあの日見た星のように。


手を伸ばしても届かない、けれどそれ故に美しいもののように。
















……はいっ!皆さんお待たせしましたっ!

待たせた割には全然しょぼい文章ですみません;
こんな文章でも喜んで頂けたら幸いです…!

さて、男爵と主人公のお話(+モニークちゃん)を書けてすっきりしました!

男爵と主人公のイチャイチャソング(笑)を歌いだすYさんが、余りにも輝いて見えて、
そしてYさんを見つめるRさんはどんな心境なんだろな~と思ったところから
この話は出来ましたw

主人公は夢のことを語ってるんだけど、男爵が歌ってるのはジャスティンとの出会いのことだったら面白いよね…と思ってしまう私です(^^;)
そしてモニークはそんな男爵の気持ちを勘付いているの(笑)
何故かというと、私の中ではモニークちゃんは男爵のことちょっと気になってるという設定だからです。
(勝手にね☆)

後はやっぱりクラブで酔いつぶれてた話は書くべきかなーと思いまして。
(書きたかっただけだろうが!)
いかんせんブログなので、はっちゃけて書くことは出来ませんが、
Yさん誘い受けが書けて満足です☆
(読み手さんにはあまり満足いただけないかもしれませんが…すみません)

個人的には男爵にお持ち帰りして頂いて、本気だった証に一夜だけでも結ばれてほしいんですけどね(真顔)。
まぁ、事実は書かれていませんので、皆さんセルフ妄想しましょう☆(コラ)



さてさて、明日でいよいよ最後ですね。

残念ながら、私は中継組になってしまったのですが、もう中継でも見れるだけで幸せなので、
しっかりと宙組みんなの姿と、Yさんの姿を目に焼き付けてきます!

ではでは今日はこのへんで。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました!







2009⁄07⁄04(Sat) 23:33   └薔薇雨/Amour | | | ↑Top

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イチヒ

  • Author:イチヒ
  • 詳しくはコチラへ→イチヒのプロフィール


    ●観劇はムラ側。
    ●腐がつく女子。
    ●キレイなものが好き。
    ●オモロも好き。
    ●ツッコミが出来ない関西人。
    ●そのくせ記事ではよくツッコミを展開。
    ●でもツッコむポインツが他人とずれている。
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